コロナ医療現場はもう限界、医療従事者は院内感染に加えて自己犠牲を強いられ、しかも先が見えない状況に悲鳴をあげる。医学では大自然の脅威に対抗できないことを認識しなければならない。

 
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第3波の襲来に国民は怯えている 
「緊急事態宣言」が全国的に解除されているが、その一方で、懸念していた新型コロナ第2波が猛威をふるいはじめた。23日間も感染者数0を維持していた福岡県北九州市では、5月末になって感染者が急増しはじめ、アッという間に100人を越えた。東京も例外ではなく、第1波から第2波へ向けて感染が拡大し、東京アラートを発令。
このまま何もしないでいると、アメリカ合衆国の二の足を踏むのは間違いない。第2波が襲来しても大丈夫だという説明もないままに緊急事態宣言を解除したことを討議するよりも前に「何故、第2波を防ぐ手段をとらないのか?」ということについて明確な説明を望みたいものである。

緊急:コロナ撲滅プロジェクトがスタート

ウイルスと医学の戦い 
紀元前4~5世紀、文明の絶頂期にあったギリシャには2つの医学があって、互いに競い合っていたようである。その一つは、今でも医師から「医学の父」と尊敬を集めるヒポクラテス(上絵:紀元前400年代)が主導したコス派である。病状の変化を診ながら治療法を組み立て、それに適するハーブや食物を軸にした治療(アポトーシス)を施していた。もう一つは、クニドス派といわれる学派である。検査によって身体のどの部位が病気に罹ったのかを特定して、病巣を切除するという現在の医学(ネクローシス)に似た治療であったという。
民衆の人気と実績はコス派に集中し、以降2400年に亘ってコス派が医療の中心を担っていたが、顕微鏡の進歩によって細菌やウイルスが確認されだすとクニドス派もコス派も垣根が無くなって、双方の良いところを採り入れた医学がオランダ、フランス、ドイツを中心に広がり、次々と伝染病の治療法が確立されていった。
第一次世界大戦
この良き流れを変えたのが、頻発した世界規模の戦争である。戦闘で負傷した兵士を救命救助したのがクニドス派の治療(ネクローシス)で、これによって時の政権と医療の結びつきが強化されて現在に至っている。
時が過ぎて冷静に考えてみたいのは、第一次世界大戦の犠牲者が3700万人で、そのうち戦闘死者は1600万人にのぼり、2100万人が病死だったこと。さらには、大戦の終盤にヨーロッパを中心にスペイン風邪が大流行(後記)して5000万人以上が死亡したという現実である。何故、実権を握ったはずのネクローシス医学がこれほどまでに膨大な被害を出したのだろうか? 
 
インフルエンザ感染死は20世紀から急増
インフルエンザウイルスと人類が繰りひろげた戦いの歴史を辿ってみよう。インフルエンザと特定は出来ないものの、そのような症状が流行ったのはヒポクラテスの時代からで「多数の住民が高熱を出し震えがきて咳が盛んになった。たちまち街中に不思議な病が拡がった」と、似かよった病状記録が存在する。それ以降は、欧米で局地的に流行ってはいるものの、天然痘やペストのような世界的に大流行したという歴史的記録は見つかっていない。

   年度 感染地域   推定死亡者数
 スペイン風邪 1918  欧米~全世界  50,000,000.
 アジア風邪 1957  中国~東南アジア  2,000,000.
 ホンコン風邪 1964  香港~全世界  4,000,000.
 ソ連風邪 1977   香港~全世界 20,000,000.
 新型インフルエンザ 2009  メキシコ~全世界  284,000.
 新型コロナウイルス 2019  中国~全世界 380,249.

スペイン風邪のパンデミックが始まったのは、第一次世界大戦の最中だった1918年。中国在住のアメリカ兵が感染源(?)とされ、欧米を中心に拡大してスペイン風邪(上表参照)と命名された。このように20世紀になってから、インフルエンザは頻繁に大感染するようになってきた。
癌の治療
 
20世紀になってからインフルエンザの大流行が始まったのは、大戦をきっかけとしてコス派からクニドス派に代わることによって対症医療(医薬によって感染した細胞を破壊する方法)が主流になったからではなかろうか。
新型コロナウイルスと人類との戦いは始まったばかりで、これから数百年も熾烈な戦いが続いて、数百万、数千万人が犠牲となる可能性も予測されるし、また来年にもウイルス戦争が勃発して、新手で強烈なウイルスが人類を脅かしてくるかも知れない。人類のために真相を知っておかないと、多くの人が犠牲になり経済が疲弊してしまう可能性がある。
 
A.ネクローシスによる感染防止
1)抗ウイルス薬の使用
感冒、肺炎、皮膚病のようなウイルス疾患に用いる化学的治療には、新型インフルエンザや新型コロナのような新種のウイルスにも対抗できるかというと、そうとも言えない部分がある。その代表的な医薬がインターフェロンであるが、これは自然的に、ウイルス感染したことがある細胞から分泌される抗ウイルスタンパクを誘導する性質のものである。侵入するウイルスに対して直接攻撃をするというよりも、ウイルスが増えてくると、細胞内部に抗ウイルスタンパクを生成させる情報を伝えて、これを以て、侵入してくるウイルスを迎え撃つというものである。したがって、今まで経験したことのない新型ウイルスに対しては、作用を発揮するか否かは疑問視されており、また、この種の医薬は副作用にも要注意で、そのうえに、ウイルスが変異しやすいという問題点も指摘されている。
一方で富士フイルムが開発し、インフルエンザの治療薬として厚労省の認可を受けている
アビガンはインフルエンザウイルスのRNA複製酵素(ポリメラーゼ:上イラスト⑥参照)を不活減少させることでウイルスの増殖を防ぐ医薬と思われるが、新型コロナウイルスにも同じような効力を発揮するかについてはエビデンス用意されていないので不明としか言えない。また今迄、原料は中国に製造依頼していたが、今年4月に日本の化学品メーカーが供給契約をして本格的な製造が開始された。これについて中国企業が製造特許権を主張することになれば泥沼化する怖れがあり、また対象とする新型コロナウイルスが「変異」する場合にも効力を発揮するのか、現時点では不明である。

2)
タンパク質合成を阻害
ウイルスが細胞に侵入しても、第2次増殖ウイルスを合成させないことを目的(上イラスト⑤参照)とした医薬。
細菌、ウイルスなど多くの種類に対し一定の効果を示すが、副作用が心配されている。また、沢井製薬が開発し承認を得たアジスロマイシン水和物錠は中国の臨床試験で一定の評価を受けているようだが、ショック症、 アナフィラキシー 、 呼吸困難 、 喘鳴 、 血管浮腫などの副作用が指摘されており、また、対象とするウイルスが「変異」した場合には効力を発揮しないことも考えられる。

3)免疫システムを正常に制御
ウイルス侵入に対して、これを迎え撃つ免疫力が強ければウイルスを破壊するがウイルスの周辺細胞にも被害を与え、これが原因で、病態が悪化したり免疫が急降下する場合がある。逆に免疫が弱い場合には、容易にウイルスの侵入を許し第2次第3次のウイルス増殖を許し重態化することになる。
したがって「免疫」という機能を常に平常時に近いものにするよう医薬で調整する考えの医薬で、現在、インドのメーカーが製造しているヒドロキシクロロキン硫酸塩(プラニカル錠)には医療認可があるものの、発疹、浮腫、鼻炎様症状、結膜炎、貧血、耳鳴り、難聴、めまい、黄疸などの副作用が指摘されている。また、品不足による入手が困難な問題点
対象とするウイルスが変異した場合に効力を発揮しないことも考えられる。

抗体による増殖抑制
肺胞細胞に侵入しようとするウイルス(抗原)に対して、ウイルスに付着して破壊する機能をもった免疫グロブリン(抗体)を増やしてウイルスを破壊してしまう方法であるが、新型コロナウイルスに有効で患者にリスクのないグロブリンを特別に製造しなければならないという、時間的リスクがある。よって一般使用まで10年もかかる可能性と
対象とするウイルスが「変異」した場合に効力を発揮しないことも考えられる。よって、この度のパンデミックを阻止するのは無理ではないかと考える。

5)ワクチンによる感染防止

ワクチン(弱毒性の新型コロナウイルス)を接種すると、体内でそのワクチンのウイルスが増えて、これに対抗する免疫システムが出来上がるという医学的療法である。これについても無害なコロナウイルスが大量に作れるのかという技術的問題と臨床実験が必要となるので時間と副作用というリスクを覚悟しなければならなず、さらに、
対象とするウイルスが「変異」した場合に効力を発揮しないことが考えられる。よってこの度のパンデミックを阻止することは無理と考えられる 
 
B.コロナ禍が拡大しないための留意点 
1)感染履歴がない感染者
一般的に、ウイルスが(肺胞)細胞の周りに増えてくると、過去に感染したことがある細胞は(細胞外に)インターフェロン1型(タンパク成分/サイトカイン)を分泌して自己防衛をめざす。これが感染のターゲットとされている細胞を刺激して、細胞内部に抗ウイルス・タンパクを増やし、細胞内で転写増殖が困難な環境を作りだす。
そこで第1の問題は、感染者が同種のウイルスに感染した履歴がない場合である。
現行では「PCR検査は発熱後4日たっても高熱が下がらない方」という保健所の見解があるが、そうなると体内ではインターフェロンの分泌がなされてないのでウイルスの増殖を許してしまい、4日を過ぎたころにはかなり感染が進行している(手遅れ)という問題点がある。インフルエンザウイルスによる感染では24時間以内に処置することが望ましいのだから、それを4日も待って検査をして、陽性ならば、それから治療を決めるというのは問題外である。

2)ステロイド系の施薬
国民の50%近いガン履歴、30%におよぶ花粉症、腎臓障害、アレルギー症の他にも多くの病気の治療薬にステロイドが使われている。ステロイドは免疫の働きを抑制するためのもので、この場合、ウイルス感染に対しては真逆の作用をしてしまう。感染しても、体内の免疫応答が遅れるので一気にウイルスの増殖を許す結果を招く。
例を挙げると花粉と新型コロナウイルス、我々の周囲に漂っているこの2つが鼻や喉の粘膜細胞に付着すると厄介なことになる。花粉による炎症なら一般的にステロイド系の医薬、ウイルス感染ではステロイドを投与すると逆に免疫を押さえ込んでしまう(医薬投与の場合はサイトカインの抑制のためにステロイドを処方する場合がある)のでウイルスが増殖する。リウマチ、膠原病、喘息、アトピー症などステロイド系の治療を受けている方には、感染細胞からインターフェロンを分泌するタイミングが遅れるので一気に増殖する怖れがある。
 
3)院内感染によるオーバーシュート 
スペイン厚生省は4月に「全国で25万人余りの感染が確認されたが、このうち医療従事者が18%を占めている」と公式発表。さらに5月に入っては「感染者の7割超が医療従事者」と述べている。日本でも、医療施設や医療関係者を経由した感染拡大が多発しており、ここを改善してゆくことで、今後の感染拡大には歯止めがかかると断言しても過言ではない。今後、繰り返されるであろうウイルスパンデミックを阻止するには、以下を改善する必要がある。

 ①一般病の病院と感染治療の病院を分ける
 ②検査システム簡素化(検査キットの普及)
 ③感染防護製品の品質向上と国家認証

①医療先進国で、しかも比較的大病院から感染拡大が始まった。中国武漢や韓国で広がりだした時期には恐怖が広がって、発熱した患者が一気に膨張し病院に駆け込んだ。
他の治療のために訪れた患者も、同じ病院で同じ待合室を利用し廊下ですれ違ったりしていた。これが第一の原因でありこれを改善するには、政府が主導してウイルス感染専用の病院を別に指定する以外にない。
②PCR検査が、いろんな論争を招いている。検査数があまりにも少ないという点と、保健所見解である「高熱が4日間続いたら検査に」ということも、重篤化する原因ではないかとも言われている。
そもそも、検査というものにはある程度の誤差があって当たり前である。専門家によると「PCR検査の場合、感度70%で特異度99%」だという。感度70%とは、100人検査して陽性70人で陰性30人になるということ、特異度とは、感染していない人を検査をして陰性99%で陽性1%という結果が得られるということである。とすると、陰性だといわれた人が実際には陽性だというのが3人に1人はいてクラスター化するということである。これでは、この事実を熟知している保険所が、検査に取り組みたくない理由が理解できる。この問題を解決するには、家庭で簡単に検査できる検査キットを開発し、全国のドラッグストアで販売するような体制をとらなければならない。体温計のようなタイプなら家庭にいて、調子が悪い際には何度でも計測してみればよい。その平均値(測定の基本)をみれば、罹患したかどうかがより正確に分かる。
③テレビの映像や写真報道からしか見えないが、医療用のマスクや防護服に問題があるのではないか。
日本のマスクの場合、粒子透過性を測るうえでウイルス対策用性能指標(VFE)というものがある。これは1.7ミクロンの粒子がマスクの間隙を通過しないというもので、病院関係者はこの指標を信して治療にあたる。
また、院内感染が多発したアメリカ合衆国でも当然、マスクの規格がある。国立労働安全衛生研究所(NIOSH)が認証しているのはN95で、アメリカの医療現場はこれを装着して治療にあたった。しかしながらこれは0.3ミクロン経の粒子が95%以上捕集できうるという基準であって、経100ナノメートルに満たない新型コロナウイルスがどの程度捕獲できるかというエビデンスはない。マスク外面に付着したウイルス飛沫が乾燥するにつれて、吸気によって簡単に飛び込んでくると考えられる。医療関係者に感染が多発するのは、認証に対する誤解(ウイルス感染防止用マスクを着けているという安心感)があるからではなかろうか。
マスクや防護服、ゴーグルなど感染防止用医療品の見直しをはかって、医療従事者が安心して治療に専念できる体制を構築する必要がある。

ネクローシスかアポトーシスか? 
ウイルス感染によるネクローシスとは、ウイルスの侵入や放出によって細胞膜が損傷したり医薬によって自然免疫インターフェロンが激起し免疫制御ができなくなって炎症を引き起こし、細胞が膨張して破裂するケースがそうである。この場合に、細胞内プロテアーゼ(タンパク分解酵素)が漏出して、健常細胞にまで炎症(分解促進)を広げる。
死細胞は細胞膜が崩壊して白色に変色し、マクロファージなど貪食細胞に食べられるが、その場合に細胞配列が欠落して肺組織が空洞化したり、そこに膿(ウミ)がたまって肺化膿症を引き起こす。これによって、本来の肺機能である酸素供給やガス交換が停止し、患者は一気に重篤化してしまう。
ネクローシスが度重なると、感染者の体力が落ちることからコロナウイルスの攻撃はさらに厳しさを増し、リンパ節に転移してリンパ細胞に損傷を与え、さらにリンパ管を経由して脾臓に到達(中国武漢からの病理診断)する。脾臓は外来ウイルスを駆逐する抗体やリンパ球を生成する臓器で、この細胞が破壊されると免疫システムの全てが崩壊してしまう。こうなると現行の医学では、為すすべもない。


どっちの治療?

続いてアポトーシスに関して述べるが、これは「プログラムされた細胞死」といわれているように、細胞がウイルス攻撃や化学的・物理的ストレスによって死ぬのではなく、あらかじめ決められたルールに従って死を迎えることである。
形態的には核が凝縮し断片化し、細胞を構成するタンパク質が分解して萎縮するのが特徴である。 これによって細胞内のプロテアーゼ(タンパク分解酵素)が飛び散らないので、周辺の正常細胞を傷つけることがない。
詳しくは本稿、ウイルス感染細胞のアポトーシスの再読をお願いしたい。

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