カルシウムは骨格を形成する重要なミネラル。もう一つ、心臓の鼓動を創生するという必要不可欠な役割りがあるが、これは近代医学でもあまり知られていません。 |
カルシウム(イオン)に心臓を鼓動させる重要な働きがあることはあまり知られていませんが、実際に心臓の鼓動は、カルシウム・イオンが毎秒1回程度、心筋に出し入りを繰り返すことで弛緩と収縮を繰り返しています。 カルシウムの摂取量が不足すると、人体機能は「心臓が鼓動できなくなったら大変だ」と脳下垂体から指令が出て、骨格の周囲に破骨細胞が増加し、骨を削って血中のカルシウム濃度を正常に戻そうとします。 |
大きなミスをしておるぞ |
骨を削って供給されるのは歯と同じ、リン酸カルシウムじゃが、心臓の鼓動に必要なのはカルシウムイオンじゃ。 リン酸カルシウムは血液中でカルシウムイオンに分解されないから、心臓には必要とされない。 心臓が危険なんだから脳は生命を守ろうとして引き続き「骨を削れ」と指令を出すんじゃ。 |
病気になって血液検査をしても、血中カルシウム濃度は正常値だという。カルシウム摂取量が不足していないということになって、結果、病気の原因が分からないままになる。 検査でカルシウム濃度が充分にあってもカルシウムイオンが欠乏しているならば、破骨細胞の活動は止まらない。骨格のリン酸カルシウムをどんどん削って骨粗鬆症や膝・肩・腰などの関節炎を引き起こし、さらに血中を彷徨って血管壁(血管障害、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧)や胆嚢(胆嚢結石)、甲状腺(副甲状腺機能亢進症・甲状腺癌)、肺(器質化肺炎、肺癌)、腎臓(腎不全・腎結石)など、特に毛細血管が集中し交錯している部位に沈降して慢性病を引き起こし、やがて重大な疾病へと移行してゆく。 このように、カルシウムが「(検査で)足りていても(実際には)足りていない」という逆説的な病理現象を、カルシウム・パラドックス」と呼ぶようになってきた。 |
成人女性は1日に600mgのカルシウム摂取が必要じゃが、日本人女性はその半分しか摂れていない。その分、骨が削られて骨粗鬆症や腎不全という恐ろしい病気が待ちうけておる。 日本ではカルシウム不足から起きる病気の治療を軽微治療といって全医療費の25%を占めておるんじゃ。 |
まるで足りんぞ! |
命を失いますぞ! | 「身長が縮んだ」とか「背中が曲がった」というのは心臓に供給すべきカルシウムイオンが欠乏して、関節の軟骨部分が削られてるという警鐘じゃ。放っておくと、寝たきりになって不整脈や肺炎、腎臓障害や高血圧になってしまうぞ。 急いで、左下表の植物カルシウムを食べなさい! |
心臓の鼓動を創生する食材 | 骨格の形成を助ける食材 |
炭酸カルシウム | リン酸カルシウム |
(通称)植物カルシウム | (通称)動物カルシウム |
・昆布 2g ・青のり 2g ・あおさ 4g ・パセリ 6g ・バジル 6g ・アーモンド 14g ・チョコレート 50g ・小松菜 100g ・水菜 120g ・ダイコン葉 180g ・協会考案の商材 1包 |
・イリコ 20g ・サクラエビ 24g ・干しエビ 36g ・パルメザンチーズ 36g ・牛乳 400ml ・あゆ(鮮品) 3匹 ・めざし 4 尾 ・アイスクリーム 4カップ ・シシャモ 6匹 ・粉ミルク大匙 8杯 ・卵 10個 |
上のグラム数は1日に必要な食材の量です。心臓の鼓動を維持ししながら骨代謝にも必要なカルシウムを補給するには、上表から一例として、昆布2gとイリコ20gを毎日食べなければなりません。 |
カルシウム・サプリを食べてるから大丈夫だというのは、パラドックス的な考え方なのでとても危険じゃ。 サプリメントの殆どは製造が簡単な動物カルシウムで、これを食べれば食べるほど血中にはリン酸カルシウムが増えてしまう。 あなたに不足しているのは植物カルシウムなんじゃ! |
植物カルシウムが必要 |
カルシウム欠乏が起因する体調の変化 |