冬虫夏草とは? |
冬虫夏草とは、冬眠している昆虫に寄生して栄養分を吸収しながら菌糸を育て、暖かくなると発芽して地上に姿を見せる寄生菌種のキノコです。数億年の昔から自然界ではバッタやガなど「害虫」といわれてきた昆虫の異常繁殖をくい止めてきた「天賦の備え」としても有名です。 |
地球上、自然界にはどこにでも分布しているキノコ菌ですが、なかでもチベット(中国西南部/下図)の海抜3000m付近で採れていた冬虫夏草が特に実績も歴史的にも高い評価を受けていました。 |
上述の冬虫夏草が発生する地域は右図、×印のチベット自治区からネパールに到る標高4000m付近です。ここは世界の屋根といわれるヒマラヤ山脈の麓の地域で5000万年前までは海の底でした。 |
大陸が衝突する度に隆起と火山爆発を繰り返して、現在のように、海底と地底のミネラルが混在する極めて希な土壌が形成されました。さらに、赤道直下に近いため強烈な紫外線が降りそそぎ、真夏と冬の夜間の温度差は70℃を越えるという過酷な自然です。この過酷な地域に繁茂する草木は、極めてミネラル豊富(漢方生薬の要素)でフィトケミカル(過酷な大自然から自身を防衛するための栄養成分)を充分すぎるほど備えてますが、驚くことに、この強烈な草木を食餌として数千年も生き存えた昆虫がいます。過酷な環境とそれに耐える草木、それを食べて育つ驚異の昆虫が冬眠で腐葉土に潜るとき、地球でもっとも強靱な菌類が待ち受けています。この菌こそ冬虫夏草で、地球に類を見ないほど強靱な生体能力を持ち合わせたキノコです。 |