癌発症のメカニズム |
「悪いものを食べると身体を壊し、食べ続けると命を落とす。良いものを食べると元気が出て、食べ続けると健康になる」という理論から、癌発症のメカニズムを解明してみた。 |
加齢とともに増加する腸絨毛の異物 |
小腸には腸絨毛と呼ばれる栄養成分を吸収する器官(左)が密集していて、その表面にも同じようにミクロの、微絨毛と呼ばれる器官が密集しています。 |
微絨毛は腸内細菌によって分解された食品由来の成分を漉しとっていますが、分解されにくい化学物質や重金属(赤点)は谷間に入り込んで蓄積されます。それはまるで高級なペルシャ絨毯に砂を撒いたように、年を重ねる度にギッシリと溜まってゆきます。 | ||
小腸は癌細胞の製造工場 |
こうした状態を「腸の老化」といいます。化学物質(異物)がビッシリと詰まった小腸は煽動運動が弱まって、絡まった異物の排出能力が低下するほか、摂取した食物と腸内細菌との攪拌が減少することから消化活動が減少して栄養吸収が悪化します。その上に絨毛の谷間に絡みついた化学物質が、接した上皮細胞にダメージ(慢性拒絶)を与えることから、キラーT細胞が増えて、異物のみならず周辺細胞にまで活性酸素による攻撃を加えます。 この自己防衛システム(免疫)が上皮細胞(粘膜)内の遺伝子に損傷をおわせ、結果的に代謝によって消滅すべき古い細胞がアポトーシス(自然破壊)しない異常事態となり、この細胞群が次々と出現して悪性腫瘍となります。これは一種の絨毛ガンなのですが、免疫細胞が集積している小腸では成長せずに、ブドウの房から粒がはずれ落ちるように栄養分や水分に紛れて、血液に取り込まれてしまいます。 |
癌発症理論を裏付ける兎の耳の実験 |
前述理論は東京帝大医学部教授に就任した山際勝三郎博士(右)が行った「ウサギの耳の実験」で立証されました。耳に傷を付け、150日も繰り返しコールタール(化学物質)を接触させる実験で、傷の周辺に癌が形成されました。 |
山極博士のこの実験は、世界で初めて、化学物質の継続的な接触によって癌が形成されることを立証したもので、高い評価を受けました。 胃潰瘍を患った方や絨毛に炎症を持った方に毎日毎食のように接触し続ける、食品添加剤という化学物質。これによって腸絨毛に形成された癌は、次々と増殖し分離して体中に広がってゆきます。そして新たな臓器に着床し、血管が連結されて新たな悪性腫瘍を形成します。これが、癌発症のメカニズムです。 |
金をかければ癌は治るのか? |
平成24年に中村勘三郎さんと市川団十郎さん、歌舞伎界の大御所で大スターだったお2人がたてつづけに癌で命を落とされました。どちらも役者として円熟期にあって私たちファンとしても、非常に残念で悲しい出来事でした。 |
おそらくは日本屈指といわれる名医を選ばれて金に糸目を付けない最先端の治療を受けていたはずなのに、最悪な結果となってしまいました。このことから見て、癌はどんなに素晴らしい治療を受けてもどんなに金を掛けても、絶体に治らない病なのだという現実を、思い知らされました。 |