冬虫夏草ファミリーの冬米夏草。既に「北虫草」のネーミングで中国産の商品が売られているが、もっと売るための手段を検討をしてみた。


冬米夏草
冬米夏草5000菌床からの収穫量
子実体部 : 2,500ボトル(25g)
菌糸体部 : 100kg(用途は後記)


冬米夏草・子実体部の販売計画
冬米夏草分類)の収穫は育った株をコンテナから抜き取り、写真右のように子実体部(右)と菌糸体部(左)に切り分けます。これらを別々に乾燥させると62.5kgの子実体部と100kgの菌糸体部が収穫できます。
よく乾燥した子実体部を写真のように、ボトルあたり25gずつ取り分けると、2500ボトルの商品が完成します。
冬米夏草乾燥品の商品区分
冬米夏草は、稲米を主原料にして発生したキノコですから、乾燥しただけのものであれば明らか食品であって、健康食品ではありません。したがって、食品としての販路を開拓してゆけば良いわけです。
綺麗な容器で食品として売る
冬米夏草を栽培するものの、どうやって販売するのかが不安な方に対して、いろんな販売方法を検討してみました。是非ご自身にあった方法を見つけて、チャレンジしてみてください。
① 地元のJAや道の駅に販売依頼
JAや道の駅は地元の野菜を販売するための場所です。直販所の店長または組合長に「これは食品ですから、出荷したい」と頼めば出荷できるようになるはずです。気軽に利用してみては如何でしょうか。
JAの販売ルートとしては、日本各地の乾物市場への斡旋(乾し椎茸と同様の扱い)やJA直販店での販売活動があり、JA直販所の手数料は11%ぐらいです。(依頼するには、JAに加入しないといけません。また、直販所によっては栽培設備に係る費用に補助金をだしてくれる場合もありす)。
② JA共同市場に出荷する
JAに加入して、JAの共同出荷(例えばリンゴとかミカン産地のケース)に入って販売すると全部買い取りで販売できます。この場合は大口で買い取ってくれる業者がいるので、大量栽培をする方にお勧めです。(共同出荷をやっていない場所もあるので、JAに確認してください)
③ 青果市場で競り(せり)にかけて販売
栽培者が独自に卸売市場に持って行きます。
競りは毎日ありますので、好きな量を出荷できます。(市場で競りにかける場合、自分で値段設定できないので、注意してください。事前に乾物担当者に面会して商品説明をして、競りの希望価格を伝えておく)
注意事項
1)担当者に必ず「食品です」と伝える。
2)販売用ポプリを作って荷物と一緒に出す。
④小売業者と相対価格で契約出荷
この場合は、契約栽培することになります。きちんと契約を取れば、収入の見込みが計算できるので、設備拡大、融資も受けやすく、大量に安定して生産できます。
この場合の小売業者とは、全国大手のスーパーやデパート、最近台頭してきたナチョラルフーズのバイヤーのことです。
⑤ スーパーやコンビニなど小売店で直販
近年、コンビニなどにも野菜販売コーナーが増えています。スーパーにも農家の直販コーナーができるようになりました。こういった直売コーナーは自分で野菜を持ち込んで売れた場合はスーパー側が手数料を取る、と言う仕組みです。数カ所こういった出荷先を用意しておけば、結構な量が売れます。スーパー側も売るのが得意なので、積極に販促ポプリなどを用意して店側とコミュニケーションをとってください。
⑥ 農産物流通ベンチャー企業と交流
農産物ベンチャーとして実績を伸ばしているうちの2社を紹介します。
Oisixのような宅配に特化した企業、農業総合研究所のように首都圏の農産物直売所への流通に特化した企業に、生産情報を流しましょう。スマホで農産物の生産販売管理ができるアプリやソフトも登場してますので、今後の展開は目覚ましいものがあります。

Oisix
の場合は、高品質なものを消費者に直接送り届けることを特徴にしており、今後、生産量が上がってくると、高価格で全国の消費者に販売することができます。
農業総合研究所の場合、首都圏のスーパーの直売所で農産物の委託販売を行っています。地方にいながら首都圏の直売組織を利用できるので、いつでも大量に出荷できます。

九州で開業される方については九州産直クラブというオーガニック食材(健康食材)専門の宅配システムとの連係が期待できるので、冬米夏草の(栄養価値、珍しさ、無農薬栽培など)必要性をしっかりピアールしてゆくことが必要となります。
⑦ 直接レストランに直接販売
薬膳料理、中華料理、きのこレストランなどの高級店に情報発信することができれば、とても良い価格で買い取ってもらえます。
この場合、栽培者が直接営業したり、インターネットで産直サイトREACH STOCK)などを利用してください。

⑧栽培者独自の販売網を構築

健康に不安を持つ方は、ほぼ1億人に達します。スポーツ能力の向上、若さの維持、美容に対する期待など、冬米夏草を必要とする人は相当な数に上ります。その数値を予測するために、内閣府消費者委員会が実施した健康食品市場調査の値を下に表示しましょう。
平成24年3月に日本に居住する20~79歳までの健康食品を利用している男女10000人に対して、その利用状況等に関するアンケート(下図)を実施しました。
この調査から、日本人の60%が健康食品を愛用し、その内の60%が3000円以内の健康食品に依存していることが分かりました。対象人数(20才以上)を5000万人とすると約1800万人が冬米夏草を食べる可能性(冬米夏草は3500円)があることが分かります。
これに向けたネットショップをインターネット上に開店する方法(yahoo、googleの検索トップページに格安で広告する方法もある)や、従来型の代理店方式でアピールしてください。
冬米夏草・菌糸体部の販売計画
冬米夏草商品
乾燥させた冬米夏草の菌糸体(栄養部分)は約20g/個ほど収穫できます。時期を見て菌糸体部でサプリメントを作りましょう。
上写真の右は、菌糸体を酵素加工して、さらに88種類の果物・豆類・キノコ・野菜を15種類の発酵菌で完全発酵させた酵素食品と混合した酵素サプリメントです。冬虫夏草の菌糸体だけでも立派なサプリが出来るのですが、日本一の酵素食品をめざしてさらにパワーアップしました。商品詳細はこちらをクリック



冬米夏草サプリメントの売上げ
冬米夏草サプリメントの製造は、冬虫夏草サプリの製造を専門で手掛ける指定製薬会社が有ります。また、販売は上述の子実体部の販売ルートが構築できてから始めると、実績と知名度があるので早々に軌道に乗せることが出来ます。
新たに販売ルートを開拓するには、一般大衆が魅力を感じる価格帯、そして、酵素食品の中でも割安感を感じる価格帯にすることが望ましいようです。
参考までに、以下の価格帯(上代)を推奨します。この場合、5000菌床栽培(1回転)で約100kgの収量があり、酵素サプリメントは30g/箱として約3300箱製造可能よって、上代価格による商品売上高は5000菌床あたり1254万円に上ります。
冬米夏草サプリの価格=3,800円箱


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冬米夏草と椎茸の栽培を比較
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