昆虫成分が加わらない菌床から発生する冬虫夏草ファミリーの冬米夏草。椎茸栽培とどちらが儲かるのか、比較してみました。 |
冬米夏草5,000菌床栽培の概要 栽培面積 : 8坪(27m2) 栽培温度 : (夜)12℃(昼)23℃ 栽培時間 : 3ヶ月(MAX年4回) 年間売上 : ○,○○○万円(明細後記) 菌床重量 : 70g/個(超軽量) |
冬虫夏草と冬米夏草(トウマイカソウ)、どちらも子嚢菌門ボタンタケ目(学名分類)のキノコです。これを日本的に区分すると、冬虫夏草は昆虫成分から発生するキノコ、冬米夏草は稲米成分から発生するキノコになります。したがって冬米夏草は、5000年も漢方薬の頂といわれた冬虫夏草と同類で、中国では「北虫草」のネーミングで親しまれています。 日本では同じく、鹿児島で栽培して販売するなら「薩摩夏草」、山口県なら「長州夏草」という、地域に合ったオリジナルネームで販売してください。 |
300mm×400mmトレーで栽培 | そろそろ収穫 |
乾燥させた冬米夏草の子実体(成長部分)を25g、乾燥剤を充填したボトルに詰めると、商品化作業は終わりです。栽培と椎茸栽培の、どちらに魅力を感じるか、概算ですが比較(5,000菌床)してみました。 |
冬米夏草の栽培と椎茸栽培の、どちらに魅力を感じるか、概算ですが比較(5,000菌床)してみました。 |
2019年 | 冬米夏草栽培 | 椎茸栽培 |
注文ロット | 5,000菌床 | 5,000菌床 |
菌床価格 | 280円/個 | 335円/個 |
ハウス面積 | 10 坪 | 30 坪 |
栽培設備 | きのこ栽培施設 | 同左 |
栽培温度 | 12(夜)~28℃ | 20~25℃ |
適温 | 22℃ | 22℃ |
菌床重量 | 70 g | 2500 g |
栽培人員 | 0.5人/日 | 3人/日 |
栽培期間 | 3ヶ月×4回 | 6ヶ月×2回 |
菌床収量 | 13g (乾燥) | 600 g (鮮品) |
単位売上高 | 1,750円/個 | 540円/個 |
販売形状 | 乾燥/カップ | 鮮品/トレー |
上記の単位売上高は商品を直接販売する場合の上代金額です。販売ルートに流す場合は販売マージンを10~50%ほど支払う計算になります。 |
冬虫夏草の本場中国では、高価で希少な冬虫夏草に代わって冬米夏草が安価な代替品としてデパートでも販売される(通称:北虫草・虫草花・金虫草・蛹虫草など)ようになって、どんどん人気が高まっています。 |
薬膳の国、中国では薬膳料理として欠かすことの出来ない枸杞・棗(ナツメ)などといっしょに壺に入れてスープをつくります。冬虫夏草のように高い食効と即効性は期待できませんが、安価な分だけ、毎日でも食べれると言ったところが人気の秘密のようです。 |