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左グラフ・弊社の増殖阻害度は95%(赤丸)であるのに対して、右グラフ・他社の阻害度は殆ど変化がない。この右グラフは養蚕のサナギに注射器で冬虫夏草菌糸培養液を植菌する中国方式で発芽させたもので、コルジセピン含有が非常に高いと宣伝しているものである。だとすると、このグラフを見る限りでは、コルジセピンに抗がん活性は殆どないという結論になる。
そもそも、万病に効くと有名な冬虫夏草はコルジセプス・シネンシス(チベット産)種であるが、これにはコルジセピンは微量しか含まれていない。
絶滅が危惧されて、代わって台頭してきたのが現在主流のコルジセプス・ミリタリス種である。シネンシス種と比較すると、この種にはコルジセピンが豊富に含まれているが、抗がん活性を含めて評判はイマイチである。
そうした中で、中国では「コルジセピンが遺伝子DNAやRNAの増殖物質だ」との風評がたって工場生産も可能となった。が、製造当初より副作用が指摘されており臨床試験で死亡者も出たことから、今では製造販売していない。
中韓の研究者報告によると、人工栽培された冬虫夏草に含有されるコルジセピンは天然の抗生物質であり、癌に対して増殖阻害効果があって延命には有効的であると発表されていた。これは、体内で癌細胞が増えないということなので「増えないから延命する」とする単純な論理に外ならない。
弊社が開発した冬虫夏草についていえば、コルジセピン含有は他社各種あわせて平均レベルであるが、上記添付した試験の通り、癌細胞の消滅が明確に確認できる。従って実際には、コルジセピン以外にも極めて有効な抗がん活性を持つ成分が存在するものと考えられる。
コルジセピンは、自然界の抗生物質といわれている。冬虫夏草の先端部分(胞子果)に含まれ、胞子を外敵(雑菌)から守るために備わった天賦の成分である。これを人間が摂取した場合、抗生物質として腸内細菌の活性をも阻害することになり、消化不良や下痢が激しくなるなどの副作用を示すことになる。よって過剰投与や子供・妊娠婦への投与は控えるほうが無難である。
コルジセピンのもう一つの特性として、免疫力を高めることが指摘されている。免疫が低下している患者などへの投与は良い結果をもたらすものの、免疫が上がる傾向にある患者(膠原病・関節リウマチ・自己免疫性肝炎など)への投与は、差し控えなければならない。 |