冬虫夏草に含まれる8群の成分詳細

マーク コルジセピン 
  癌細胞増殖阻害に関しては「冬虫夏草に含有するコルジセピンが有効」だとするグループがいる。だが、コルジセピンが癌細胞に対してどの様に働いてどの程度の「延命」をもたらすのかといった資料が見当たらないので、弊社とすれば結論付けをするのは難しい
資料として、注目すべき試験データを下に用意した。弊社関係者が行った癌細胞増殖阻害試験であるが、自社のBGS冬虫夏草と中国式冬虫夏草グループの比較試験を行った結果、下のグラフのデータを得ている。

冬虫夏草抗がん試験比較
他社名の商品名称には(網掛け)を施した
左グラフ・弊社の増殖阻害度は95%(赤丸)であるのに対して、右グラフ・他社の阻害度は殆ど変化がないこの右グラフは養蚕のサナギに注射器で冬虫夏草菌糸培養液を植菌する中国方式で発芽させたもので、コルジセピン含有が非常に高いと宣伝しているものである。だとすると、このグラフを見る限りでは、コルジセピンに抗がん活性は殆どないという結論になる。

そもそも、万病に効くと有名な冬虫夏草はコルジセプス・シネンシス(チベット産)種であるが、これにはコルジセピンは微量しか含まれていない。
絶滅が危惧されて、代わって台頭してきたのが現在主流のコルジセプス・ミリタリス種である。シネンシス種と比較すると、この種にはコルジセピンが豊富に含まれているが、抗がん活性を含めて評判はイマイチである。
そうした中で、中国では「コルジセピンが遺伝子DNAやRNAの増殖物質だ」との風評がたって工場生産も可能となった。が、製造当初より副作用が指摘されており臨床試験で死亡者も出たことから、今では製造販売していない

中韓の研究者報告
によると、人工栽培された冬虫夏草に含有されるコルジセピンは天然の抗生物質であり、癌に対して増殖阻害効果があって延命には有効的であると発表されていた。これは、体内で癌細胞が増えないということなので「増えないから延命する」とする単純な論理に外ならない。
弊社が開発した冬虫夏草についていえば、コルジセピン含有は他社各種あわせて平均レベルであるが、上記添付した試験の通り、癌細胞の消滅が明確に確認できる従って実際にはコルジセピン以外にも極めて有効な抗がん活性を持つ成分が存在するものと考えられる。

コルジセピンは、自然界の抗生物質といわれている。冬虫夏草の先端部分(胞子果)に含まれ、胞子を外敵(雑菌)から守るために備わった天賦の成分である。これを人間が摂取した場合、抗生物質として腸内細菌の活性をも阻害することになり、消化不良や下痢が激しくなるなどの副作用を示すことになる。よって過剰投与や子供・妊娠婦への投与は控えるほうが無難である。
コルジセピンのもう一つの特性として、免疫力を高めることが指摘されている。免疫が低下している患者などへの投与は良い結果をもたらすものの、免疫が上がる傾向にある患者(膠原病・関節リウマチ・自己免疫性肝炎など)への投与は、差し控えなければならない
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マーク βグルカン
  これは、ブラジル産の「99.9%癌が消える」と宣伝されたアガリクス・ブラゼーがブームになった際に、ブレイクした含有成分である。アガリクスの需要が高まり、栽培では供給が間に合わなくなってタンク培養に切り換えたが、何故か、急速に人気がなくなった。
それからというもの、βグルカンはいろんな野菜・果物・穀物から抽出して、工場生産されて市場に普及し、健康食品として薬局でも販売されている。

キノコが含有したβグルカンではないこの成分が、巧みな営業手法で抗癌剤をあきらめた重篤患者を相手に販売促進しているが、その結果「癌が治った」とか「延命した」とかいう事例は、まず聞いたことがない。
しかしながらこの場合、免疫システムが既に相当に弱っている患者への投与ということと、キノコ含有成分ではないということが考えられるので「βグルカンには抗がん活性が見当たらない」と結論づけるのは避けるべきである。

また、冬虫夏草が含有するβグルカンの場合は、構成する菌糸細胞壁の主要成分でありブドウ糖が連なった多糖体の一種であるが、現時点では抗癌活性について、何ら根拠を持っていない。 
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コルジセピンとβグルカン(1)
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