キクラゲの収穫乾燥・出荷 | |
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■収穫する キクラゲの子実体が伸びて手のひらほどの大きさになると収穫を始めましょう。時期的には、1月から栽培を始める場合は、早くてその1ヶ月後です。 菌床には6~9筋入れた切れ目(3cm程度)から発生しているのですから、成長がよいものから選んで順次収穫します。3000個栽培の場合は菌床300個/日のペースで収穫すると約1ヶ月(3回転)で収穫が一巡するので、効率的に作業を進めることが出来ます。 収穫するはまず菌床を左手で軽く押さえ、右指(利き手)でキクラゲ子実体の根元を摘んで軽く左右に揺さぶりながら(草を根から抜く要領)引き抜きます。その際に菌床培地がキノコ側に付着していたら、きれいにオガクズを引きちぎってください。オガクズは床に落とさず、腰にぶら下げた袋に入れること。 逆に子実体側のイシツキがちぎれて菌床側に残った場合には、これをきれいに引き抜いてください。放っておくと、カビを発生させる原因になります。 ■収穫で用意するもの 収穫に際して用意すすものは以下のとおりです。 1)乾燥キクラゲにする場合 ○シイタケ乾燥機 大紀産業製:TB10(灯油燃焼または電気を選択)予算50~60万円/電話086-252-1178/「冬虫夏草のBGサイエンスに紹介された」といって頼んでください。もちろん、他社製のものでもOKです。 通常10段のトレーが付いていますが、余分にもう10枚(合計20枚)のトレーを用意しておくと、作業が効率よく進みます。 ○乾燥棚 収穫してすぐ(子実体の水分が多い)は棚にトレーを並べて自然換気(またはクーラーの暖房)で過剰水分を飛ばしましょう。その方がうんと安価に乾燥させることが出来ます。収穫量が増えるにしたがって、既成のトレーよりも手づくりで網戸のようなトレーを作って棚に並べ、水気を切ってから乾燥機にかけてください。 ○乾燥作業 乾燥機の温度は40~45℃が適温で、乾燥度合いは含水比8%以内(折るとパキッと折れる)です。 スタート時のキクラゲ乾燥品は弊社が引き取ります。 品質を規格品(商品になる)と規格外品(割れ・脇芽など商品にならない)に分級してください。 □規格品 6500円/キロ(送料含む・消費税別) □規格外品3000円/キロ(送料含む・消費税別) 規格品は割れないよう、5kg袋をややゆるめに梱包。規格外品は健康食品の原料にするので、これにはビニール袋に5kgを入れて充分に空気を抜いた梱包します。ピンホールが出来ないほどの厚みがある袋ならそのままで、薄い袋なら、段ボールに入れる必要があります。 この間に生キクラゲの商品化の訓練をしましょう。手慣れた作業が出来るまでは、生キクラゲ販売ルートに乗せない方が良いという判断です。 2)生キクラゲにする場合 基本的に、キクラゲ表面の白い粉(胞子)を洗い落としてから梱包します。これがあると売場で「これはカビがでているのでは?」という疑いをかけられ、販売をキャンセルされることがあります。 ○洗浄作業 ①手洗い 収穫量が少なければ、簡単に手洗いでも結構です。キクラゲ表面の白い粉を親指で押し洗いすると、簡単にきれいになります。 ②電気洗濯機 収穫量が少なければ洗濯機でも落とせます。乾燥行程などいらないので簡単操作のもの(新品)を用意してください。洗濯機で洗った後はすくい網でまとめて掬い上げ、別のプラスチック製のタライに入れて水洗いすれば完成です。 ③ナノバブル洗浄 どの程度の洗浄力があるか処理能力が有るか、試験をしてみないと分かりませんが、価格が安価なのでトライしてみましょう。 |
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収穫したキクラゲを表向きに並べてこのシャワーで流す。価格が安いので、洗浄力を実地に試してみることが出来る。 |
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ウルトラファインナノバブル 価格 13,200円(税込) 水タンクの底に横向き取り付けて水道に連結する。水タンクの上に浮いた汚れをオーバーフローで流せるようにタンクを加工しておくと、自動連続洗浄が可能になる。 |
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Rakuten | |
洗浄が済んだら傾斜を付けたトレーに受けて、粗水を切ってから計量盛りつけをします。 ○商品化 直接、農協ルートやデパートに商品を流す場合、仕様とラベルシールについては、別ページにて説明をします。 組合連合会ルートに流す場合は、ケースバイケースになるのでこれも別ページで説明します。 |