酵素や細胞形成に係わり代謝を促進し活性酸素の分解除去、腸絨毛の化学物質排出にも深く係わる。肌・髪・爪にも不可欠な美容のミネラルは、もっとも吸収されにくい亜鉛です。 |
地上に2万種、人体には4000種以上あるといわれる酵素。そのうち300近くの酵素を構成し、500以上の酵素形成に係わるもっとも重要なミネラルは亜鉛です。細胞形成や糖質・タンパク質・脂質代謝を促進し、癌の要因となる活性酸素の分解除去や腸絨毛の有害ミネラル排出にも深く係わる。不足するとお肌・髪・爪にトラブルが発生することから「美容のミネラル」とも呼ばれますが、実はもっとも吸収されにくいミネラルです。 | |
最近、よく耳にするようになった酵素。ところがその正体は、あまりよく分かっていません。そこで人気沸騰のサッカーを例にして、酵素の真実を探ってみましょう。 熱気あふれるJリーグ。 |
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選手たちはボールを追って必死にゴールを目指し、観客の興奮を誘います。小学生でも承知のこのシーンですが、もしもこの場からボールが無くなったらどうでしょう。当然のように選手たちは「ゴールする」目的を失って動かなくなり、観客からは大いにブーイングが出て、最終的には競技場を去ってしまいます。 |
よく考えてみると、サッカーボールに選手を動かすパワーが有り、ゴールを目指す目的があり、観客を魅了するエネルギーがあることが分かる。人気沸騰のJリーグを引っぱっているのは、小さなボールそのもの。このボールがゴールという目的を持って転がるから、それに沿ってJリーガーたちがボールを追っかけ、走り、蹴り、その度に観客は失望と興奮の間で揺れ動きます。 |
これを生体に置き換えてみましょう。観客は臓器や細胞など生体、ゴールはその効果、選手は機能性で、サッカーボールが酵素です。そして右絵が亜鉛と遊離アミノ酸が結合した酵素を、理解しやすくするためのイラストです。 | |
酵素(ボール)の動きが活発になると生体(観客)は活性化し、これに連れて機能性(選手)も活発になって、癌を抑制する抗ガン効果(ゴール)が高まり、これによって、臓器細胞は修復されたりアポトーシスするなど癌を壊滅させる方向に向かいます。 |
さらに酵素が活発に動くと細胞もより活発に動き出して、快楽ホルモンといわれるエンドルフィンが体内で生成されることになり心身ともに癌を克服する態勢が仕上がります。癌やいろんな病気も酵素が活発に動くと快方に向かいますが、これら酵素の多くが亜鉛で構成され、或いは亜鉛が関与して形成されています。 |
酵素と亜鉛の重要性は理解できたでしょう。では、活発に酵素をつくるための、亜鉛1日必要量は如何ほどでしょうか? 左のとおり1日9mgは必要で、これを摂るには含有がもっとも豊富な牡蛎なら8~10粒、牛肉赤身で250gほどになります。 |
これを毎日食べることは難しく、その上に、亜鉛の吸収率が悪いことも摂取不足の原因となります。
豆の加工品やインスタント食品に含まれるフィチン酸、スナック菓子やインスタント食品のポリリン酸、コーヒー・緑茶のタンニン、コーヒー・ナッツのシュウ酸が腸の亜鉛吸収を阻害し、カルシウムや食物繊維は亜鉛を排泄します。 上述の要因で、摂取量の20~30%くらいしか吸収されないことから、もっとも必要でもっとも吸収が難しいミネラルといわれています。 また、酵素には大きく分けて3つの区分が有ります。食品を小さく分解・吸収するのは消化酵素。吸収した栄養成分を呼吸・循環・運動・思考・排出・免疫・細胞などの代謝に必用な成分に変えてくれるのが代謝酵素。新鮮な野菜果物・肉や刺身、チーズや納豆や味噌などの発酵食品に含まれるのは、食物酵素です。
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亜鉛酵素の生成を助ける食事 | |
・牡蠣(中粒)8粒 ・毛ガニ 2 杯 ・しゃこ 10 尾 ・からすみ 100 g ・牛肉肩身 220 g ・ぶた肩身 350 g ・パルメザンチーズ 150 g ・鶏卵 15 玉 ・黒ごま 180 g ・小麦胚芽 60 g |
・抹茶 150 g ・バジル 240 g ・煮干し 150 g ・ココア 150 g ・松の実 150 g |
数字は、上記食材の1日摂取量です。一例として亜鉛の1日摂取量を満たすために、牡蠣を食べるなら8粒食べることをお勧めします。 |
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