2021.06.13 アメリカCNN電子版ニュース
コウモリから新たなコロナウイルスを複数発見 
中国の研究チームは12日までに「南西部雲南省でコウモリから新たなコロナウイルスを複数発見した」と明らかにした。同サイトによると、中には新型コロナウイルス感染症を引き起こすウイルス「SARS―CoV―2」に現時点で遺伝的に2番目に近い可能性があるウイルスも含まれるとしている。発見場所は雲南省内。研究チームによると、今回の結果は、コウモリ体内に何種類のコロナウイルスが存在しており、そのうちの数種類が人間に感染する可能性があるということを示すものだという。

山東大学のウェイフェン・シー氏らは2019年5月~20年11月、森林に生息する小型コウモリからサンプルを収集。糞尿を検査したほか、コウモリの口腔からも綿棒で検体を採取した。その結果、SARS―CoV―2のようなコロナウイルス4種を含む合計24種の新たなコロナウイルスゲノムを複数種のコウモリから収集し、研究結果は生物学誌「Cell」に発表された。

4種のウイルスのうち1つは、現在、パンデミックを引き起こしているSARS―CoV―2に遺伝的に非常に近く、サンプル名を「RpYN06」と呼び、馬蹄形の鼻葉(びよう)を持つチビキクガシラコウモリから採取された。
RpYN06は今回のサンプルの中でSARS―CoV―2に最も近いとみられるが、ウイルスが細胞に結合する時に使うスパイクたんぱく質には遺伝的な違いがあった。
研究者らは現在、SARS―CoV―2がどこから来たのか解明を試みている。コウモリが感染源となった可能性が高いものの、人間に感染する前に中間宿主の動物を介していた可能性もある。02~04年に猛威を振るった重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスについては、ハクビシン(ジャコウネコ)が宿主になったと見られている。

今回のサンプルの大半は、キクガシラコウモリ科コウモリの複数種から採取された。17年に雲南省の洞窟で行われた調査でもSARSウイルスに遺伝的に非常に近いウイルスが、キクガラシコウモリ科コウモリの体内で見つかっている。現地の人々はコウモリを捕らえて食べ、またコウモリから感染しうる他の動物を捕らえて食べる食習慣がある。そうした動物を処理する際に、ウイルス感染する可能性がきわめて高い。 


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