院内感染によるオーバーシュート 
スペイン厚生省は4月に「全国で25万人余りの感染が確認されたが、このうち医療従事者が18%を占めている」と公式発表。さらに5月に入っては「感染者の7割超が医療従事者」と述べている。日本でも、医療施設や医療関係者を経由した感染拡大が多発しており、ここを改善してゆくことで、今後の感染拡大には歯止めがかかると断言しても過言ではない。今後、繰り返されるであろうウイルスパンデミックを阻止するには、以下を改善する必要がある。
 ①一般病の病院と感染治療の病院を分ける
 ②検査システム簡素化(検査キットの普及)
 ③感染防護製品の品質向上と国家認証

①病院を区分する
医療先進国で、しかも比較的大病院から感染拡大が始まった。中国武漢や韓国で広がりだした時期には恐怖が広がって、発熱した患者が一気に膨張し病院に駆け込んだ。
他の治療のために訪れた患者も、同じ病院で同じ待合室を利用し廊下ですれ違ったりしていた。これが第一の原因でありこれを改善するには、政府が主導してウイルス感染専用の病院を別に指定する以外にない。

②新たな検査キットの開発
PCR検査が、いろんな論争を招いている。検査数があまりにも少ないという点と、保健所見解である「高熱が4日間続いたら検査に」ということも、重篤化する原因ではないかとも言われている。
そもそも、検査というものにはある程度の誤差があって当たり前である。専門家によると「PCR検査の場合、感度70%で特異度99%」だという。感度70%とは、100人検査して陽性70人で陰性30人になるということ、特異度とは、感染していない人を検査をして陰性99%で陽性1%という結果が得られるということである。とすると、陰性だといわれた人が実際には陽性だというのが3人に1人はいてクラスター化するということである。これでは、この事実を熟知している保険所が、検査に取り組みたくない理由が理解できる。この問題を解決するには、家庭で簡単に検査できる検査キットを開発し、全国のドラッグストアで販売するような体制をとらなければならない。体温計のようなタイプなら家庭にいて、調子が悪い際には何度でも計測してみればよい。その平均値(測定の基本)をみれば、感染したかどうかがより正確に分かる。

③マスク・防護服の管理体制
テレビの映像や写真報道からしか見えないが、医療用のマスクや防護服に問題があるのではないか。
日本のマスクの場合、粒子透過性を測るうえでウイルス対策用性能指標(VFE)というものがある。これは1.7ミクロンの粒子がマスクの間隙を通過しないというもので、病院関係者はこの指標を信して治療にあたる。
また、院内感染が多発したアメリカ合衆国でも当然、マスクの規格がある。国立労働安全衛生研究所(NIOSH)が認証しているのはN95で、アメリカの医療現場はこれを装着して治療にあたった。しかしながらこれは0.3ミクロン経の粒子が95%以上捕集できうるという基準であって、経100ナノメートルに満たない新型コロナウイルスがどの程度捕獲できるかというエビデンスはない。マスク外面に付着したウイルス飛沫が乾燥するにつれて、吸気によって簡単に飛び込んでくると考えられる。医療関係者に感染が多発するのは、認証に対する誤解(ウイルス感染防止用マスクを着けているという安心感)があるからではなかろうか。
マスクや防護服、ゴーグルなど感染防止用医療品の見直しをはかって、医療従事者が安心して治療に専念できる体制を構築する必要がある。

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